お問い合わせ
ギャラリー gallery
2025.06.04

アズマツメクサ

みなさんこんにちは
今年も段々と日差しが強くなり、いよいよ田んぼに水が入る季節になってきましたね。

日常の近くに田んぼがある方は、カエルの大合唱に耳を傾けているのではないでしょうか?
皆さん田んぼに思いを馳せること、色々とあるかと思いますが、私は少し変わった目線で
田んぼを見ています。それは、雑草探しです!

ある日、散歩がてら、ふと田んぼに目をやると、見慣れない水草が生えていました。
調べてみると、【アズマツメクサ】といい、現在濃尾平野では数か所でしか確認されていない
激レア水草でした!!こんなふうにして、身近な田んぼを満喫しています。


アクアリストにとって、田んぼほど身近で観察しやすい水草観察スポットはありません。
普段水槽の中でしか見ない水草たちも、意外と身近な田んぼに生えていたりするのです。
しかし、お米を育てる農家さんにとって、それらの水草たちは稲の栄養を奪う、雑草に過ぎません
そのため、田んぼには農薬を散布するなど、日々水草と農家さんの戦いが起こっています。

そんな激戦を生き延びることができずにいなくなってしまう水草たちも多くいます。
現在日本に生息している水草たちの多くは、住処を奪われ、その40%が絶滅に瀕しています。
本来田んぼに生えている水草たちは川が生み出した後背湿地と言われる環境に生息していますが、
その環境は人間の手によって干拓、開発され、わずかに田んぼに生き残ってきました。
そんな僅かに残されてきた田んぼも今や農家さんの高齢化などにより放棄され、
どんどんと土地開発が行われています。。。

今こそ、アクアリウムを行う人々の手で、身近な田んぼを探索し、絶滅に瀕する水草たちに
救いの手を差し伸べなければいけませんね。