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2026.05.15

SPS水槽:貧栄養なのにバロニアが発生する原因と対策

岐阜県のクリニックに設置している、SPS中心のミドリイシ水槽のメンテナンスに行ってきました!

病院に置いてあるレンタル水槽ミドリイシ水槽


立ち上げから現在まで大きく崩れることもなく、ミドリイシたちも順調に成長しています。

現在の水質はこんな感じです。

  • pH:8.2
  • KH:8.4
  • Ca:420
  • Mg:1400
  • NO3:2
  • PO4:0.01

全体的にかなり安定しています。

KHとCaは消費量の変化によって多少ズレることがありますが、

  • KH ±0.5
  • Ca ±30

程度に収まるよう管理しています。

数値がズレた場合は添加剤量を調整し、その都度基準値へ戻しています。

やはり魚・水草・サンゴ、すべてに共通して言えるのは、

「安定した水質を維持すること」

これが一番大切ですね。

招かれざる客 ”バロニア”

そんな中、最近少しずつ現れ始めた“招かれざる客”がいます。

その正体は「バロニア」。

バロニア は、風船やブドウのような見た目をした海藻の一種です。

主に栄養塩が高いサンゴ水槽で発生しやすく、見た目以上に厄介な存在です。

サンゴや魚に直接悪影響を与えることは少ないですが、問題はその中身。

バロニア内部にはリン酸や胞子が含まれているため、水槽内で潰れてしまうと、

  • リン酸上昇
  • バロニアの拡散

につながる場合があります。

バロニア発生の疑問点

ここで疑問が出てきます。

「PO4は0.01なのに、なぜバロニアが発生するのか?」

実はこれ、SPS水槽ではよくある現象です。

原因として考えられるのは、

「ライブロック内部の局所的な富栄養化」

です。

ライブロックの隙間には、

  • エサの食べ残し
  • 魚の排泄物
  • デトリタス

などが少しずつ蓄積していきます。

すると、水槽全体の水質は低栄養に見えていても、

「ライブロックの内部だけ栄養塩が高い状態」

になることがあります。

そしてバロニアは、こうした“局所的な栄養”を利用して成長するのが非常に得意です。

つまり、水槽全体の数値が綺麗でも、岩の内部ではバロニアにとって快適な環境ができてしまっているんですね。

もちろん、水流にはかなり気を使っていたのですが、完全にはカバーできていなかったようです。

現在はメンテナンス時にライブロックをブローし、内部に溜まったデトリタスを排出するようにしています。

これが今のところ最も効果的な対策だと感じています。

もし皆さんのサンゴ水槽でも、

  • バロニア
  • シアノ
  • 原因不明のコケ

などが出始めた場合は、

「ライブロック内部にデトリタスが蓄積していないか」

一度チェックしてみると原因が見えてくるかもしれません。

良いアクアリウムライフを!