水槽に自然発生? 厄介な住人
先日いつも通りお客様の水槽メンテナンスにお伺いすると…
アクアリウムの嫌われ者、トランペットスネールを発見しました!
自分で意図して水槽に入れた覚えはないので、水草などにくっついてやってきてしまったようです。

このトランペットスネールという巻貝は正式にはヌノメカワニナと言い、ホタルのご飯で有名なカワニナの仲間なんです。
このヌノメカワニナがどうして嫌われているかというと、水槽内でたくさん増えてしまい、水槽に張り付いてしまうため、見た目が良くないという事と、水草を食べてしまうと言われています…
生き物好きの僕でも、いっぱいになりすぎてしまうと少し嫌な気分になってしまうので、
この水槽ではクラウンローチというドジョウさんに貝を食べてもらっています!
生き残った子達が、水槽内で大きくなってくると、意外と愛着が出てきました(笑
よく観察してみると、砂付近の厄介な藍藻を綺麗に食べてくれているようです!
そのおかげか、この水槽では藍藻が発生したことがありません…
それに、水草が食べられてしまうというのも、状態の悪い葉っぱをたべて、再び水草が吸収しやすい栄養状態に変えてくれている様です(食べられる水草もあるかも?)
ありがとう!ヌノメカワニナ!
厄介だと言われている生き物もうまく付き合っていくことで、互いに共生していけるんですね。
今、ヌノメカワニナはアクアリウムでいっぱいになってしまったため、水換えなどの際に水槽の外の自然の水路に外来種として定着してしまっている事があります。
現在では外来種としての悪影響は岐阜県では確認されていませんが(鹿児島県以南には同種とされるものが自然分布されているため、遺伝的な交雑が起こる可能性があります)
カワニナなどの軟体動物は病原菌を運ぶ媒体となる場合があります。日本にはない海外の病気が日本で発生してしまうかもしれません。
アクアリウムの生き物を扱う際は十分に注意して、外に逃がさないようにしたいですね。