こんにちは!今回は「生物濾過用の濾材」について詳しくお話しします
こんにちは!
以前、生物濾過についての記事を投稿しましたが、
今回はその続きとして 「生物濾過を支える濾材」 について、少し踏み込んでご紹介します。
水槽レンタルや水槽メンテナンスの現場では、
「濾材って何を使えばいいの?」
「種類が多すぎて分からない…」
というご質問をよくいただきます。
そこで今回は、
基本から種類ごとの特徴まで、できるだけ分かりやすく解説していきます。
そもそも生物濾材とは?
生物濾材とは、
生物濾過を行う微生物(主に硝化バクテリア)が住み着くための“住処” のことです。
水槽内では、
- 水槽のガラス面
- 底砂
- 流木やライブロック
など、あらゆる場所にバクテリアは付着します。
ただし、
👉 バクテリアが多く住めるほど、水を浄化する力は強くなる
という特徴があります。
そのため、生物濾材は
できるだけ多くのバクテリアが付着できるよう、表面積を大きく取る構造
になっています。
「表面積が多い」とはどういうこと?
例えば、
ツルツルで平らな板と、
凹凸や穴、ヒダがたくさんある板を比べると、
同じ大きさでも 凹凸がある方が表面積は圧倒的に大きく なります。
生物濾材は、
- 穴をあける
- ヒダを作る
- 多孔質(細かい孔)にする
といった工夫で表面積を増やし、
バクテリアが定着しやすい環境を作っているのです。
※ここは内容的にも 正しい説明 なので問題ありません 👍
実際に使われる生物濾材の種類と特徴
① リング濾材(定番タイプ)
中央に穴の空いたリング状の濾材で、
アクアリウムでは 最も一般的 な形です。
- 表面積を確保しやすい
- 水が中まで通りやすく通水性が高い
- 扱いやすく初心者にもおすすめ
水槽メンテナンスの現場でも、
安定性の高さからよく使用されています。

② ボール状濾材
球状で表面がザラザラしているタイプ。
多孔質セラミック濾材と呼ばれいます。
- 小粒タイプ → 数を多く入れて表面積を稼げる
- 大粒タイプ → 内部に小さなセラミックビーズを固めた構造


③ プラスチック製濾材
素材がプラスチックのため、
- 非常に複雑な形状が作れる
- ヒダや空間が多く、通水性が高い
という特徴があります。
ただし、
セラミック系に比べると微細孔は少ない ため、
「高流量向き」「前段濾材向き」として使われることが多いです。

④ スポンジ濾材
スポンジ状の生物濾材は、
- 水が内部まで染み込みやすい
- 濾材の奥までバクテリアが定着しやすい
という特徴があります。
ただし、
目詰まりしやすい ため、
定期的な水槽メンテナンス(洗浄)が重要です。

⑤ サンゴ片(※注意点あり)
サンゴ片は、
- 無数の小さな穴があり表面積が多い
- 水が酸性に傾くと、カルシウム成分が溶け出し
水質を弱アルカリ性に保つ働き がある
という特徴があります。
⚠️ 注意点として
淡水水槽では水質を硬くしすぎる場合があるため、
使用する水槽・生体に合わせた選択が必要 です。

濾材選びに正解はある?
結論から言うと、
「これが絶対正解」という濾材はありません。
水槽のサイズ、魚の種類、水量、ろ過方式によって
適した濾材は変わります。
水槽レンタルや水槽メンテナンスの現場では、
- 複数の濾材を組み合わせる
- 流量や掃除頻度を考慮する
といった形で、
バランス重視の選定を行っています。
まとめ:濾材選びもアクアリウムの楽しさのひとつ
アクアリウムは魚が主役ですが、
濾材や機材にも多くの種類があり、
そこに自分なりのこだわりを詰め込めるのも魅力のひとつです。
生物濾過を理解し、
濾材の特徴を知ることで、
水槽管理はぐっと安定します。
これからも水槽メンテナンスを通して、
こうした“縁の下の主役”についても、
分かりやすくご紹介していきます。