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2025.07.25

カナブン


本格的に夏の気候になってきましたね!
夏といえばカブトムシの時期ですが、この昆虫もよく見るのではないでしょうか?
カナブンです!
実は最近まで幼虫がどんなところで暮らしているのか分からず飼育も難しかったようです。

カナブンは甲虫目コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫です。
カブトムシは甲羅の羽の前羽と中に畳まれている後羽を両方開いて飛びますが、ハナムグリ科の仲間は後羽だけを出して飛びます。
この飛び方はスピードを出しやすいとの方のようです。


ベランダや道端にひっくり返っている個体をみた!という人も多いと思いますが、皆さん結構間違っている場合が多いです。
それはコガネムシとカナブンの違いです。意外と遭遇しているのはコガネムシだったりもします。
大まかな違いとしては
1,カナブンは少し角ばり若干細めな体型。コガネムシは丸みを帯びた体型。
2,羽の付け根部分(小楯板)がカナブンは大きな逆三角形に対してコガネムシは半円のようなかたちをしています。
3,見た目ではありませんが食性も違いカナブンはカブトムシ同様樹液を吸いますが、コガネムシは植物の根や葉を狙います。

こんな有名なカナブンですが幼虫が野生では、なかなか見つかりませんでしたが昆虫写真家の方によって見つかります。
葛切りで使用される葛という植物の群落に多く生息しているのがわかりました。
さらにカブトムシの幼虫は土に霧吹きをしてある程度湿らせた状態を維持しますがカナブンの幼虫は乾燥気味の土でないと相性が悪いこともわかったそうです。
また葛の群落が減っていることでカナブンも個体数を減らしているようです。
今年の夏はカナブン飼育してみてはどうでしょうか?