
お店に仲間入りした「ハナビラクマノミ」について少し紹介!
ハナビラクマノミ(学名:Amphiprion perideraion)は、スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属に属する魚で、体長は約8〜10cmほど。最大でも10cmほどの小型種です。
最大の特徴は、全身をうっすら包むピンクがかったオレンジ色と、頭から背びれにかけて走る白い一本線。まるで花びらのように繊細なカラーリングで、和名の「ハナビラ(花弁)」もそこから来ています。
ハナビラクマノミの豆知識3選!
1. クマノミ界のお姫さま?
クマノミの仲間は全部で30種以上いますが、その中でもハナビラクマノミはとても穏やかな性格。色合いも控えめで、他のクマノミたちよりもおしとやかで優雅な印象を持っています。まさに“海のお姫さま”!
2. オスからメスに性転換する!?
実はクマノミの仲間たちは、すべてオスとして生まれ、大きくなるとメスに性転換するという驚きの生態を持っています。
群れの中で一番大きい個体がメスとなり、2番目に大きい個体がオスとしてペアを形成。そのメスが死ぬと、オスが性転換して新たなメスに――という**はっきりとした“役割分担”**があるんです。
3. イソギンチャクと共生する理由
ハナビラクマノミは、センジュイソギンチャクやシライトイソギンチャクなどと共生して暮らします。イソギンチャクの触手には毒がありますが、クマノミはその粘液に慣れているため、安全な隠れ家として利用できるのです。
しかもこの関係は“お互いさま”。クマノミはイソギンチャクを外敵から守ったり、通気性をよくする役割を果たしているんですよ。

ハナビラクマノミに出会える場所は?
ハナビラクマノミは、沖縄や奄美諸島、南西諸島、インドネシア、フィリピンなどの温暖な海域で見られます。特に水深5〜20m前後のサンゴ礁でよく見られるので、初心者ダイバーでも出会えるチャンスは高め!
水族館でも飼育されていることが多く、水槽内でふわふわ揺れるイソギンチャクの中にいる姿は、まさに癒しそのものです。
さいごに
ハナビラクマノミは、かわいいだけでなく、生き方や関係性にとっても奥深いものを持つ海の生き物です。見た目の美しさの裏にある「したたかなサバイバル戦略」や、「共生」という生き方――それらを知ると、もっともっと好きになれるはず。
ダイビングや水族館で見つけたら、ぜひその可憐な姿をじっくり観察してみてくださいね🌸

プチ情報:ハナビラクマノミ観察ガイド
- 写真を撮るときは、フラッシュを控えめに。イソギンチャクがびっくりします。
- イソギンチャクの近くにいるので、一定の距離を保ってそっと観察しましょう。
- 観察するときは、他のクマノミたちと色や模様を比較してみるのも楽しい!