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2025.06.18

塩分濃度と比重


私たちが普段、海水魚水槽をメンテナンスする際に欠かせないものと言えば「海水」です。しかし、「塩を水に混ぜれば海水でしょ?」という軽い気持ちで始めると、魚たちにブーイングを受ける羽目になります。そこで、海水を作る上で特に大切な塩分濃度と比重についてご説明します!

さて、混同されがちな塩分濃度と比重。この2つ、実は同じようで微妙に違うパラメータなんです。

塩分濃度とは、海水中にどれだけの無機塩類(主にNaClなど)が溶けているかを示す値で、アクアリウムでは約3~3.5%程が理想の値です。


一方、比重は4℃の純水の密度を基準として、どのくらい密度が高いかを表したものになります。
例えば1.025なら、純水より2.5%重い(密度が高い)ということ。通常は海水魚を飼育する場合は 1.020〜1.026 の範囲で維持するのが理想です。

ただし、比重には 水温依存性 があります。同じ塩分でも、温度が上がると水が膨張し、比重は低くなります。逆に冷えると高くなるので、「昨日と同じ塩の量なのに比重が違う!」という現象が起きるのです。その為、魚たちも「今日は軽い?重い?どっち?」と混乱しているかもしれません(笑)

比重が違う海水を使用して水換えをすると、魚達にとってストレスになってしまいます。
そのため、比重計という器具を使い水槽の水と新しく入れる水の比重に大きな差がないかしっかり確認を行います。

魚を飼育する上で切っても切れない関係である「水亅、魚達が健康に過ごせるように、しっかりと水質管理をしています!