
皆さんは、海水魚水槽での飼育経験はありますか?
海水魚を飼育するためにはもちろん「海水」が必要になりますが、ここでよくある疑問が――
「食塩を水に溶かした食塩水で代用できるの?」というものです。
今回は、食塩と人工海水の違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
🧂食塩とは?
食塩は一般的に「海水を煮詰めて作られたもの」で、その成分のほとんどは**塩化ナトリウム(NaCl)**です。
調味料としては十分ですが、実は海水魚の生育に必要な栄養素はほとんど含まれていません。
🌊海水とは?

天然の海水は塩化ナトリウムを主成分としながらも、次のような多様な成分を含んでいます。
- マグネシウム
- カルシウム
- カリウム
- ビタミンや微量元素
これらがバランス良く含まれていることで、魚やサンゴなどの海洋生物が健康に生きられる環境を作り出しているのです。
🐟食塩水では海水魚は飼えない
ご想像の通り、塩化ナトリウムだけの食塩水では海水魚は生きられません。
そのため、海水魚水槽を立ち上げる際には、必ず天然海水か人工海水を使用する必要があります。
🧪天然海水と人工海水、どちらが良い?

- 天然海水
自然のミネラルが豊富ですが、同時に病原体や寄生虫が混ざるリスクがあります。

- 人工海水
病原体の心配がなく、成分も安定しているため、初心者からベテランまで幅広く利用されています。
また、飼育する生体によって必要な成分が異なる場合は、専用の添加剤を使って調整可能です。
🏢待合室水槽や水槽レンタルでも人工海水が活躍
病院やクリニックなどに設置される待合室水槽や、オフィス・店舗で利用される水槽レンタルサービスでも、人工海水は必須です。
適切な水槽メンテナンスを行うことで、常に透明感のある美しい水景を維持でき、訪れる人に癒しを与えてくれます。
「海水魚は難しそう…」と感じる方でも、プロによる水槽レンタル・メンテナンスを利用すれば安心して楽しむことができます。
✍️まとめ
- 食塩は塩化ナトリウムだけで、海水魚は飼えない
- 海水にはマグネシウムやカルシウムなど多様な成分が含まれる
- 飼育には人工海水がおすすめ(安定して安全)
- 待合室水槽や水槽レンタルでも人工海水は必須
- プロの水槽メンテナンスで美しい水景を維持できる