岐阜県にてカワバタモロコ探し
日本の水辺にひっそりと生きる小さな在来魚、
カワバタモロコ。
今回は、岐阜県で実際にこの魚を探しに行った体験も交えながらご紹介します。

▶ 魚類で数少ない特別な存在
カワバタモロコはコイ科に属する小型の淡水魚。
そして何より特筆すべきは、
魚類で数少ない「特定第二種国内希少野生動植物種」
に指定されていることです。
これは「種の保存法」に基づく制度で、
- 絶滅の危険が高い
- しかし地域環境との関わりの中で保全を進めていく
という考え方のもとで守られている種です。
魚類でこの区分に指定されているのは、現在
カワバタモロコと
**シナイモツゴ**のみ。
これらは販売や頒布目的での採取が禁じられています。
さらに岐阜県輪之内町では、町の条例により採取自体が禁止されています。
それだけ特別な位置づけにある魚なのです。
▶ 捜索へ
朝から探し回ること計3回。
用水路や小規模な水路を確認しながら歩き続け、
ようやく水が溜まり流れの穏やかな場所を発見しました。
網をそっと入れてみると——
そこには、確かにカワバタモロコの群れがいました。
透明感のある体、細身のシルエット。
群れで静かに泳ぐ姿は、想像以上に美しく、そして力強いものでした。
簡単には見つからなかったからこそ、
その存在の尊さをより強く感じます。

▶ 水辺環境のバロメーター
カワバタモロコが暮らせる水辺は、
- 水質が保たれている
- 流れが極端に改変されていない
- 生き物のつながりが残っている
そんな環境の証でもあります。
静かな水路の片隅で、今もたくましく命をつないでいる小さな在来魚。
その姿は、日本の水辺環境の“現在地”を教えてくれているようでした。
▶ 最後に

日本で数少ない“特定第二種国内希少野生動植物種”に指定されている特別な魚。
そして、実際に探してみると分かるその希少さ。
皆さんの近所の水路にも、
ひっそりとカワバタモロコが暮らしているかもしれませんね。
身近な水辺に目を向けることで、
守るべき自然の存在に気づくきっかけになるかもしれません。