トウカイヨシノボリを探しに岐阜へ
今回は岐阜県南西部に、2019年に新種として記載された トウカイヨシノボリ を探しに行ってきました。
トウカイヨシノボリはスズキ目ハゼ科に属する、東海地方固有の小型淡水魚です。

実は探しに行くのは今回が2回目。前回は猛暑の影響で見つからず断念しましたが、今回はリベンジ!
あらかじめ地図アプリで目星をつけていた水路で網を入れると、なんとひと掬い目で早速トウカイヨシノボリに出会えました。
その後も複数の個体を確認でき、繁殖している水路を見つけることができました。
トウカイヨシノボリの特徴
トウカイヨシノボリは、川でよく見られるカワヨシノボリとは違い、流れが緩やかな環境を好みます。
体型は全体的に丸みがあり、最大でも4センチほどと小さな種類です。

- カワヨシノボリ:スリムでシュッとした体型

- トウカイヨシノボリ:ずんぐりむっくりとした愛らしい姿
この体型の違いが一目でわかるのも面白いポイントです。
生息環境と絶滅危惧の現状
残念ながら、トウカイヨシノボリは外来種の影響や河川工事などによって数を減らしています。
現在は環境省のレッドリストで 準絶滅危惧種 に指定されており、保護が求められているお魚です。
この可愛らしい姿を未来にも残していけるよう、自然環境の保全が大切ですね。
水槽での飼育と観賞のポイント
トウカイヨシノボリは流れの緩やかな環境を好むため、水槽で飼育するには工夫が必要です。
小型で臆病な性格なので、水草や隠れ家を配置すると安心して過ごせます。
ただし、希少種であることから採集して飼育するのではなく、専門ショップで正規に流通している個体を選ぶのがおすすめです。
病院やクリニックの待合室水槽には直接向いていない種類ですが、「地域の魚を紹介する展示」や「学習目的の水槽」などで注目を集める存在になり得ます。
そうした場合も、プロの水槽レンタルや定期的なメンテナンスサービスを利用することで、魚にとっても人にとっても快適な環境を維持できます!