皆さんはフグと言ったら何を思い浮かべるでしょうか?
美味しい「ふぐ鍋」や「てっさ」でしょうか?笑
フグの毒の事を思い浮かべた方も少なくは無いんじゃないでしょうか?
今回はそんなフグの毒のお話です。

↑水槽メンテナンスで人気者のコクテンフグ
種類によって多少なりとも違いはありますが、基本的にフグ毒は「テトロドトキシン」と言う毒で、青酸カリの約1000倍の毒性を持つそうです。
テトロドトキシンの毒性は神経伝達を遮断する事で筋肉を麻痺させ、呼吸困難を引き起こす可能性があり、熱によっても分解されにくいため、素人の調理が難しくフグ料理を人に提供する場合には資格が必要になります。
そんな猛毒ですが、フグは生まれつきで備わっている訳ではなく、この毒は海洋細菌が作り出すものが多く巻貝やヒトデなどが食べ、さらにそれらをフグが食べる事によって体内に蓄積されていきます。
この事を「生物濃縮」と呼びます。
高級食材で知られている「トラフグ」ですが、野生下では毒を持ちますが、養殖下では特定の方法で無毒化されたフグを作る事が可能らしいです。
とても危険な毒を持つフグですが、その見た目は可愛子達が多いですよね。
そんな、愛嬌のあるフグたちの毒のお話でした。
