
今回は淡水魚と海水魚の違いについて話していきたいと思います。
よくメンテナンスをしていると、お客様から「淡水魚と海水魚は何が違うの?」と行った内容の質問を多く受けます。
なので今回は「淡水魚と海水魚の違い」について簡単に説明していきたいと思います。
まず生息環境になります。
淡水魚:川、湖、池など淡水域に生息する魚類
海水魚:海など塩分濃度の高い水域に生息する魚類(一部の種類は河口付近の汽水域で生活する物もいます)
では、なぜ淡水魚が海で生息できず、逆に海水魚は淡水で生息できないのか。。。
それは、「体の構造」が違うためです。
簡単にイラストを描いてみました。
淡水魚と海水魚では、生息する環境の塩分濃度が違うため、体の水分と塩分のバランスを保つ体の仕組みが異なります。
淡水魚

淡水魚は、周囲の水(淡水)よりも体内の塩分濃度が高いため、浸透圧によって常に水が体内に侵入してきます。
お魚の意思とは関係なく体内にどんどん水分が入って来るため、体内の塩分濃度がどんどん薄くなってしまいます。
それを防ぐために淡水魚たちは塩分濃度の低い尿を大量に排泄して体内の塩分濃度のバランスを保っています。
海水魚

それとは逆に、海水魚は周囲の水(海水)よりも体内の塩分濃度が低いため、浸透圧によって常に水分が体から抜けている状態です。
そのため、海水魚は体から抜けている水分を補うために大量の海水を飲みます。
ただし、海水には塩分が多く含まれているので余分な塩分はエラや尿から排出するんです。
このように淡水魚と海水魚では生息している環境が違うために、体の仕組みも大きく異なるんです!
なかなか知ることのないお魚達の性質ですが、こういうことを知ると生き物を見る目線も変わって面白いですね!