
赤白ストライプの人気者!クダゴンベの魅力と豆知識
ダイビングや水族館で出会うと、つい目を奪われてしまう魚がいます。その名もクダゴンベ。赤と白の縞模様に、愛嬌たっぷりの長いおちょぼ口。まるでアニメのキャラクターのような風貌に、思わず笑顔になってしまいます。
今回は、そんなクダゴンベの魅力と、ちょっとした豆知識をご紹介します。
クダゴンベってどんな魚?
クダゴンベ(学名:Oxycirrhites typus)は、スズキ目クダゴンベ科に属する魚で、インド洋から西太平洋にかけてのサンゴ礁に生息しています。最大でも10cm程度と小柄ですが、独特な見た目で存在感は抜群!
特に目を引くのが、赤と白の格子柄と、名前の由来でもある**筒状の口(=“クダ”)**です。口をすぼめたような形は、岩の隙間に潜む小さな甲殻類を吸い込んで食べるのにピッタリの構造なんですよ。

💡ちょっとした豆知識
1. 「ゴンベ」とは何?
日本語名の「ゴンベ」は、実は分類学的なグループ名ではなく、日本の方言的な名称です。見た目が似ている魚に対して使われることが多く、「クダゴンベ」もその一つ。ただし、実際にはハタ科やカサゴの仲間ではなく、クダゴンベ科という独立したグループなんです。
2. サンゴの上がお気に入り
クダゴンベは、サンゴの枝の上や隙間にちょこんと乗っていることが多い魚。特にヤギ類やウミカラマツといった枝状のサンゴがお気に入り。そこから獲物を狙う姿は、まるで狙撃手(スナイパー)のよう!
3. 水族館での人気者
そのユニークな見た目と動きから、水族館でも人気の魚です。比較的おとなしい性格で、他の魚ともうまく共存できるため、家庭用水槽で飼育されることもあります。ただし、餌付きにくい個体もいるので、飼育にはある程度の経験が必要です。
出会ったらラッキー!
ダイビングをする方にとっては、クダゴンベは「見つけるとちょっと嬉しい魚」です。枝サンゴの影に隠れていることが多いため、じっくり探してみてください。ちょこちょこ動いてはまた止まるその様子は、観察していて飽きません。
さいごに
クダゴンベは、見た目の可愛さだけでなく、その生態や習性を知ることでますます魅力が増す魚です。もし水族館や海で出会えたら、ぜひじっくり観察してみてください。きっとその不思議な魅力に惹き込まれますよ!