
【海の宝石】ギンガハゼの魅力と不思議な生態に迫る!
今回は、ダイバーや水中写真家にも大人気の魚「ギンガハゼ」についてご紹介します。小さな体に星のような模様、そしてちょっと変わった暮らしぶり…。知れば知るほど面白い魚なんですよ。
ギンガハゼってどんな魚?
ギンガハゼ(学名:Stonogobiops nematodes)は、インド太平洋の浅いサンゴ礁域に生息するハゼの仲間です。体長は5cm前後ととても小さく、鮮やかな黄色の体に星のような白い斑点があるのが特徴です。この模様が“銀河”(=ギンガ)を思わせることから「ギンガハゼ」と名づけられました。

豆知識①:テッポウエビとの共生関係
ギンガハゼの最大の特徴といえば、テッポウエビとの共生関係。テッポウエビは穴掘りが得意で、巣穴を掘って暮らします。一方で視力が悪いため、外敵が来てもすぐには気づけません。
ここで登場するのがギンガハゼ!視力の良いギンガハゼが見張り役となり、外敵が近づいたらヒレで合図を送って警戒します。エビはその合図を受け取ると、すぐに巣穴へ逃げ込むという仕組み。まるで信頼でつながったバディのような関係なんです!
豆知識②:人懐っこい性格?
実際に観察してみると、ギンガハゼは巣穴の外でホバリングしながら、こちらをじっと見てくることがあります。ダイバーにもあまり警戒せず、写真撮影もしやすい魚のひとつ。とはいえ、急な動きには敏感なので、じわじわ近づくのがポイント!
豆知識③:実は色違いがいる!
ギンガハゼには、体の色が”黒っぽいバージョン(ブラックギンガ)”もいます。黄色いタイプと一緒にいることもあり、「あれ、同じ種類なの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、基本的には同種とされています。
小さな宇宙を覗いてみよう
ギンガハゼは、その小さな体にたくさんの魅力を秘めた海の生き物。彼らの共生や性格を知れば知るほど、観察がもっと楽しくなるはずです。次にダイビングやシュノーケリングに行くときは、ぜひ砂地に目を向けて、ギンガハゼとその相棒・テッポウエビのコンビを探してみてくださいね。
