【海水魚水槽の必需品?】殺菌灯の役割と選び方+知識
はじめに
海水魚を美しく健康に飼育するには、水質管理が非常に重要です。中でも「殺菌灯」は、水中の病原菌や藻類の発生を抑える強力な味方。この記事では、殺菌灯の役割やメリット・デメリット、選び方のポイント、ちょっとした豆知識も交えてご紹介します!
1. 殺菌灯ってなに?
殺菌灯とは、紫外線(UV-C)を使って水中の細菌・ウイルス・寄生虫の卵などを殺す装置のことです。水が筒状の装置の中を通過する際に紫外線を照射し、病原体のDNAを破壊して無力化します。

✅【豆知識】
殺菌灯に使われているUV-Cは太陽光にはほとんど届かない種類の紫外線。人間にも有害なので、使用中に直接覗き込むのは絶対NG!
殺菌灯本体についている確認窓を見ることは大丈夫です!
2. 殺菌灯を使うメリット
– 白点病などの予防
寄生虫や病原菌の密度を減らすことで、感染リスクを軽減します。
– コケや藻類の抑制
浮遊性のコケの胞子を除去することで、水槽の美観を保ちやすくなります。
– 透明度のアップ
細菌が減ることで水のにごりが軽減され、クリアな水になります。
3. デメリットや注意点
– 魚が病気に“なりにくく”なるが、完全に防げるわけではない
あくまで“予防”装置。病気になった魚の治療には使えません。
– バクテリアへの影響
濾過に必要な「好気性バクテリア」は濾過槽にいるため基本的に影響ありませんが、水槽全体にUVを当てすぎると、バクテリアバランスが乱れることも。
4. 殺菌灯の選び方と設置ポイント
– 水槽サイズに合ったW数を選ぶ
小型水槽なら5〜9W、大型なら15W以上がおすすめ。
– ポンプの流量に注意
流れが速すぎると殺菌効果が弱くなるため、適正流量(L/h)をチェック。
– 濾過との組み合わせ
基本は「濾過後→殺菌灯→水槽」に設置。バクテリアへの影響を抑えられます。

5. まとめ
殺菌灯は、海水魚水槽を清潔で健康に保つための心強い味方です。設置には少し工夫が必要ですが、その効果は抜群。定期的なメンテナンスを怠らなければ、水質維持がグンと楽になります。
おまけ💡
「UV-Cライト」は水槽だけじゃない!
病院や空港でも空気清浄や器具の殺菌に使われている本格的な技術なんです。