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2025.06.07

長良川のアユ


朝出勤すると、敷地内の電線にツバメが止まっていました。よく見るとまだ産毛が生えていますね。弊社には毎年ツバメがやってきて巣作りをしているので、そこから巣立った雛たちでしょうか?
空を自由自在に飛べるように立派に成長しましたが、まだまだその顔つきは幼いですね笑

さて、ツバメと言えば冬は東南アジアなどの暖かい地域で暮らし、春になると日本へやってきて子育てをする渡り鳥として知られています。あの小さな体で海を越えて飛んでくるというのは驚きですね。

実はお魚にもこのような2つの地域を利用する生態をもつ種類がいるんです!

有名なお魚で言えばアユがこのような生態を持っています。
アユは川で産卵し、ふ化した稚魚は海へ降ります。そこでエサをたくさん食べて成長し、再び川へ戻って来て産卵します。このような生態を両側回遊といいます。毎年春になると河口付近に集まり、川を登っていきます。

アユは私達岐阜県民にとって、とても馴染みのある魚です。岐阜県を流れる長良川で捕れるアユは「清流長良川のアユ」として世界農業遺産に、またそのアユを捕る伝統漁法「鵜飼」は国の文化財に登録されており、毎年シーズンには多くの観光客が訪れます。

長良川の特産品になっているアユですが、生息環境の悪化などにより川へ戻って来る天然の個体が減少傾向にあるそうです。また、それを補うために養殖された個体が放流されており、生物多様性への影響も懸念されています。

生物多様性の保全と伝統的な文化、特産品を守ることの両立は中々難しい部分がありますが、両者にとって納得できる解決策が見つかってほしいものですね…

とは言っても世界農業遺産に認定され、昔から岐阜県で愛されている長良川のアユ、特に鵜飼によって捕られたアユの味は絶品だそうですよ。

アユもツバメもまた来年の春に元気に戻ってきて欲しいですね!