ギャラリー gallery
2025.05.02

ウエノエ

海のダンゴムシ?!

ふと、入荷した魚を見ていたら「何か黒い物体が魚に着いている」
その魚を掬いだし剥がしてよく見てみると、ダンゴムシのような生き物でした。

その生き物の正体は、「ウオノエ」でした。
「ウオノエ」は魚の口腔内や鰓、鰭などに張り付き血や体液を吸い取る寄生虫です。
見た目がダンゴムシに似ている通りに、ウオノエはダンゴムシと同じ等脚目に含まれる甲殻類で、同じ仲間にダイオウグソクムシなども存在しています。

また、繁殖法も面白く、基本的には雌雄同体で「雄性先熟」といい、まずオスになり、一番目に宿主に辿りり着いた場合にだけ、雄から雌に性転換するそうです。
そして、2番目にたどり着いた個体とペアになり繁殖するみたいです。つまり、同じ魚に2匹いれば繁殖が可能ということです。
寄生されている魚からすると大迷惑ですが、、、笑

身近にも、鯛につく「タイノエ」やサヨリにつく「サヨリヤドリムシ」なんかがいるそうです。
基本的には人間には害が無いそうなので、市場などで鮮魚を見た際に探してみてはいかがでしょうか?
寄生している状態はとても気持ち悪いです笑