
最近はぐっと気温が下がり、いよいよ紅葉も深く色づいてきましたね。
この季節になると、つい渓谷へ足を運びたくなります。あの澄んだ空気と、紅葉で赤く染まった景色はやっぱり特別です。
■ 紅葉の川は静けさが魅力
紅葉が映り込んだ川はとても冷たくて、覗き込んでも生き物の気配がほとんどありません。
「この時期、生き物たちはどこに行ってしまったんだろう?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は生き物たちは、石の裏や枯れ葉の下、水深の深い“淵(ふち)” で冬を越す準備をしているんです。水槽メンテナンスの仕事をしていると、自然界の魚や川の生き物の“冬越しの知恵”に感心させられることが多いんですよ。
■ 石の裏には小さな世界が広がっている

浅瀬の石をそっとめくると、そこにはわらわらと生き物たちの姿が。
- サワガニ
- 小魚たち
- 水生昆虫(川虫)
ひんやりした石の裏側には、それぞれがじっと寒さをしのぐために隠れています。
水槽レンタルやメンテナンスの現場でもよくお客様にお話しするのですが、自然界の“隠れ家”って本当に理にかなっているんです。
石の裏面にはたくさんの生き物がくっついているので、観察したあとは そっと元の位置に戻してあげる のが大切です。位置が変わるだけで流れが強くなることもあり、生き物たちにとっては快適な住処が失われてしまうこともありますからね。
■ 紅葉を楽しみながら、自然観察をしてみませんか?
もし紅葉を見に川へ出かけることがあれば、
“そっと石をめくってみる” という小さな自然観察をしてみてはいかがでしょうか?
普段アクアリウムで魚を見慣れている方でも、川の生き物はまた違った魅力があります。
水槽メンテナンス・アクアリウム管理の視点で観察すると、自然環境の重要性がよく分かって、ちょっと面白いですよ。
■ 最後に

紅葉の美しさを楽しみながら、小さな生き物たちの息づかいもぜひ感じてみてください。
自然の中での“小さな発見”って、アクアリウムの魅力にもつながるんですよね。