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2025.08.19

外来植物とヒツジグサ

みなさんこんにちは
先日、ため池を探索していると睡蓮を発見しました。

岐阜県に生息しているヒツジグサ


この睡蓮はヒツジグサという日本に在来分布している睡蓮です。
よく見かける温帯スイレンに比べ小ぶりで、日本の多くの場所で絶滅の危機に瀕しています。

ヒツジグサは漢字で『未草』といい、この『未』は十二支時間を表しており、現在で言うところのでの
午後2時に花が咲くことからこの名前がついたと言われています。

睡蓮の仲間は名前の通り、睡る蓮と言われており、夜になると花は再び閉じて蕾のようになってしまいます。

岐阜県に生息しているヒツジグサ


多くの場所で見られる温帯スイレンは人間によって運ばれてきた観賞用の外来植物で、昔から人々に楽しまれていました。
しかし、温帯スイレンは繁殖能力が高くあっという間に池を覆い尽くしてしまいます。
池を覆い尽くしてしまうと、ヒツジグサをはじめとする在来水草の居場所を奪い、絶滅に追いやってしまいます。
そのため日本各地で温帯スイレンの駆除活動が行われています。

とてもきれいな温帯スイレンですが、人の手の届く範囲でその花を楽しんで行きたいですね。
そして、水槽メンテナンスなどで使っている水草も外来の物があるため、私達アクアリウムを楽しむ一員としてもこういった問題には気を付けて行きたいと思います!