
水槽の底に敷いてる砂。
これがあると海らしい雰囲気が一気に増しますよね!
もちろん見た目を良くするためにも必要ですが、底砂を敷くのには理由があります。
今回は海水水槽に焦点を当ててお話します!
サンゴ砂

こちらの「サンゴ砂」はメンテナンス先の海水魚水槽で一番多く使われている物になります!
ほかにも、「アラゴナイト」「カルシウムサンド」などpH、Ca、Mgの安定に効果のある物もありますが、用途によって使い分けることが多いです。
底砂のメリット
1.観賞性
一番はやはり観賞性(見た目)ですね。
底砂を敷くことで水槽に自然な感じが付き、より観賞性が上がります。
2.水質浄化
水槽の水はバクテリアという微生物の力を借りて水をきれいに保っています。
それを担っているのが濾過装置ですが底砂にもバクテリアは住み着いてくれるので、底砂を敷くことによる水質安定が期待できます!
3.水質安定
海水水槽に入れる砂は基本成分が炭酸カルシウムという物で形成されていることが多く、炭酸カルシウムは水質を弱アルカリ性にする作用があります。
では、どういう風に弱アルカリ性に傾けるかというと、水がフンや餌の食べ残しなどで汚れるとpHは酸性に傾きます。
そしてpHが酸性に傾くと砂の基本成分である炭酸カルシウムが溶けだし、pHをアルカリ性に戻します。
底砂のデメリット
1.ゴミが蓄積しやすくなる
バクテリアが分解できないゴミやフィルターに吸われるはずの汚れが砂に引っかかり沈殿しやすくなります。
2.病気の原因が潜みやすい
砂はバクテリアの住処になりますが、病原菌や寄生虫の住処にもなるんです。
その結果、砂を巻き上げたりしてしまうと同時に病原菌や寄生虫も巻き上げてしまうことになります。。。
そのため、水槽のお掃除などで底砂を触る際は、なるべく汚れを水槽内に舞わないように注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
何事にもデメリットはつきものですが、それよりも使用するメリットは大きいと感じます。
上記以外にもヤドカリやカニの足場になったり、魚も種類によっては砂に潜ったり、砂で巣を作るものもいます。
また敷く厚さによって棲み着くバクテリアの種類や水質浄化作用も変わってきます。